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Digital Manufacturing
デジタルマニュファクチャリングとは
製造業における「設計」から「製造」までの各工程をデータ・デジタル化することにより、組織全体の生産性向上を目的とした取り組みです。
各工程のデータをコンピュータで一元的に管理することにより、下流工程 (製造) からのフィードバックを受け、上流工程 (設計) の段階から製造を考慮することができるため、製造プランの見直し等にも効果があります。
DXとデジタルマニュファクチャリング
単に製造現場にITを活用したり、局所的にデジタル化することがデジタルマニュファクチャリングの目的ではありません。海外では既に、製造現場のデジタル技術導入・活用により事業・産業の変革までを目指す「デジタルトランスフォーメーション (DX)」が実現しつつあります。
3次元データの入力、積層造形の計画、品質分析、技術情報の共有までのワークフローを視覚化し、リアルタイムで造形スケジュールを監視しながら各海外工場で製造を行う、といった「コネクテッドインダストリー」への取り組みもなされています。
まさに、上記取り組みのような、製造業におけるDXが「デジタルマニュファクチャリング」の本来の目的であると考えています。
ジェネレーティブデザインとは
デジタルマニュファクチャリングにおいては、既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションを創出することも大きな役割だといえます。
その中でも私たちが注目するのは、設計に革新的なイノベーションをもたらす「ジェネレーティブデザイン」という考え方です。
従来の設計プロセスでは、要件決定、デザイン案検討、3次元CADでのモデリングを材料や加工方法毎に人間が手作業で行っています。
しかし、ジェネレーティブデザインによる設計プロセスでは、必要となる条件 (保持部分、荷重、材料、加工方法) を設定するだけで、コンピュータが条件を満たす最適な設計案を複数、生み出してくれます。

ジェネレーティブデザインのメリット
ジェネレーティブデザインのメリットは、大きく3点あります。
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軽量化
与えた条件を満たす、最低限の形を生み出すため、従来の部品や製品よりも究極に軽量化された設計案を得ることができます。 -
一体成型
従来の部品構成では、複数の部品に分かれて製造されていた製品も、その製品の目的を果たすためには、部品を分ける必要がないかもしれません。一体成型した新しい設計案を生み出してくれるため、組み立て時間の削減や在庫管理にも大きな影響を与えます。 -
新発見
人が想像もしなかったデザインを生み出してくれるため、その案からヒントや新たな発想を得ることができます。ジェネレーティブデザインで生み出された案が答えではなく、それをヒントによりよい製品へ改良する際に、技術者のこれまでの経験や知見が輝くこととなります。
ジェネレーティブデザイン中心のデジタルマニュファクチャリング
「設計」から「製造」までの一連の流れをデジタル化するデジタルマニュファクチャリングにおいて、「設計」にジェネレーティブデザインを活用することにより、それ以降の流れに従来のプロセスとは違った大きな改革をもたらすことになります。
従来のプロセスでは、3次元データのモデリング、切削加工のための2次元図面化、検討、試作、金型作成、生産という流れですが、ジェネレーティブデザイン中心のプロセスでは、モデリングの時間はほぼなく、条件に入力後、3次元データを材料・加工方法別にグラフ比較することができます。
また、積層造形 (アディティブマニュファクチャリング・AM) と組み合わせることで、設計データから直接、製造可能なため、図面化・金型作成も必要ありません。
また、従来のプロセスでは、設計から製造までを流れるウォーターフォール型であり、手戻りや仕様変更には、多くの労力とコストがかかっていましたが、ジェネレーティブデザインと積層造形により、企画・設計の段階から時間・コストをかけずに実物を見て、次工程へ進むことができるアジャイル型を採用でき、仕様齟齬・コスト削減にも効果があります。
toDMG
toDMGとは
トランスコスモスと応用技術は、設計製造プロセスのDXのために、デジタルマニュファクチャリングを進めています。
そして、お客様の課題解決のために、BPOによるリソースの最適化と、ジェネレーティブデザインをはじめとする最新技術を融合させた”toDMG”サービスをご提供致します。
(DMG = Digital Manufacturing)

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